第二部 例年の如く、受け付けとパワーチェックは長蛇の列。それは仕方ないにしても、今回はリーグ戦の組み合わせが最悪。本日の4ゲームはフル出場のうえ、なんと、明日の最終ゲームまで休憩ナシ。これは体力的にかなりしんどい。
そして、事前のパンフではイマイチ解り辛かったゲームの内容が明らかになった。まず、フィールドは、なんと二つしかない。Aフィールドは、今までの二つ分のフィールドをまとめた広大なところで、ブラックボックス回収ゲーム方式の、ポイントのつくリーグ戦に使用。もう一つ、Bフィールドは、昨年ハンドガン戦の行われた平坦な駐車場の場所でのテロリストゲーム、これには勝利条件はあるが、リーグ戦のポイントには換算しない。
確かに、参加マニュアルにもそう書いてあったが、本当にたった二つとは驚きだ。休憩と、テロリストゲームのチーム以外は、全てAフィールドでのゲームに集結するとのこと。つまり、5チーム合同同士の対戦となり、数に直すと、150VS150のビッグゲームが続くということになるらしい。昨年の70VS70でもビックリしたが、今年は更に人数が倍増したことで、もはや驚きを通り越して呆れた。フィールドが少なくなり、いろいろと事情があったうえでの苦肉の策なのだろうが、同じゲームの繰り返しで、果たして楽しめるのだろうか。 ちなみに、使えなくなってしまったフィールドというのは、川沿いの平坦な森の2〜3箇所で、昨年から構築の始まった、バリアフリーで森林浴可能な木橋が、森一面にかけられてしまい、ゲームには不向きな場所になった挙句、一般者の通行も開放されてしまったためだ。
その他、テロリスト戦を含め、全てのゲームに野戦病院ルールが適用されたのは昨年同様だが、両腕のマーカーの一つを外す方式から、最初のヒットで負傷した時に、野戦病院で白いビニール紐の追加マーカーを受け取る方式に変わった。 もう一つ、Aフィールド・Bフィールドとも、フィールド内に黄色のペットボトルがばらまかれており、それを確保すると賞品がもらえるとのこと。チームの得点以外にも、お楽しみが隠されているということらしい。 希望者のみの軽いウォーミングアップゲームが行われたようだが、まだ全員のパワーチェックも終了していない。少し押しているようだ。開会式の前に昼食を済ませないと、午後はゲームが続いて食事の時間はないので、ウォーミングアップゲームは見送って昼食にする。 開会式は短く、すぐにゲームが始まった。マーカー毎に陣地が上方と下方に分けられ、ほぼゲーム毎交互に陣地が変わる。それよりもスタート地点に集まる人数がものすごい。これだけの人数同士でのビッグゲームが出来るのは、ある意味ASCSならではの醍醐味と言えるのかもしれないが、これが6ゲームも続くとなると、いささかうんざりだ。
ゲームが始まってみて、それは実感出来た。いくらポイントが5チームそれぞれに加算されるとはいえ、5チームが好き勝手に動き回るから、チームワークもへったくれもない。TPOですら、チームとしてのまとまった行動ではなかった。なんとなく、先頭にいる人が、まずスタートダッシュでポリタンを集め、足の速い人が賞品のペットボトルをゲットし、残りの人が、思い思いの場所へ向かって会敵するというゲームの繰り返しで、ビッグゲームにおいてはどのゲームがどうだったのか、印象が薄い。翌日の第5ゲームまで同じようなゲーム内容になるのは、スタート地点が違うだけで同じフィールドを使うのだから致し方無い。
当然のことながら、平地ではお互い遠くから牽制するだけでゲームにならず、平地の両脇のブッシュが激戦区になる。春先から足を痛めてスタートダッシュを抑えつつのゲームなので、後からノコノコと銃声のする激戦区に自然と足が向かう。最前線に張り付けるワケも無く、味方が時折突撃を繰り返しつつ前進するのについていくだけだが、いかんせん敵の数の多いこと。撃っても撃っても敵が出てくる。敵の陣地に辿り着くなど到底不可能だ。
その激戦の最中でも、時折ポリタンを運び出す連中がいるのは見事。第1ゲームこそ大敗したが、その後はスタートダッシュで頑張った味方が多かったのか、ポイントでは競り勝つか、拮抗することが多くなった。しかし、スコア上はともかく、勝った気も負けた気も全然しない。指揮命令系統が一切無い中でのゲームだからだろうか。
しかも、ブッシュ中心の戦闘だったのと、自分の不注意で、サブウェポンのタクティカルマスター本体と、G18Cの50連マガジンをゲームの最中に失ってしまった。これはイタい。正直、ゲーム云々よりも銃やマガジンの行方に気をとられてしまうほどで、かなり探し回ったものの、出てくるはずもない。本部にも届いておらず、滅失確定。
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