第一部 「改善」 6時に起床して朝食。何時の間にかDHCの面々や、シュヴァルツも合流。朝からカルビ丼にスタミナ丼なんか食べたので、クルマの中がニンニク臭い。体調の思わしくない自分は出来る限り休ませてもらったので、7時過ぎに出発したこともロクに覚えておらず、駐車場手前で渋滞したこともボンヤリとしか記憶に無いが、比較的早く入れたようだ。 今年は駐車場の入り口で、まずチーム名を伝えられる。我々はKチームとのこと。駐車場もチーム毎にあらかじめ割り当てられていて、早いからと言ってメリットは無かった。そして、なんと、先に来た人は皆、駐車場でそのままテントを広げたりしている。つまりココがベースキャンプらしい。重い装備を持って、坂道を登り降りしなくていいワケだ。一瞬、狭いかもなぁ、と思ったが、そのメリットは計り知れない。ゲーム前に体力を消耗することがほとんど無い。非常に合理的かつ、ラクだ。 ところが、我々のテントは2人しかいない割には大き過ぎてクルマの近くには張れない。人数の多いDHCも同じく、テントが張れず、どうするのか聞けば、人数の多いチームは、周りの空きスペースにテントを広げても良いとのこと。クルマからは少し離れるが、TPOで並んでテントを張ることが出来た。しかも真っ平らだから作業もラクだ。ただし、地面が固いので、ペグを刺すのに苦労した。おかげで8時過ぎには着替えも全ての作業も終了して、一休み出来た。間違いなく改善の一言に尽きる。 今回はシュヴァルツも3人だけ。ヒューゲル連隊長とバット少佐、それと入隊希望のニューフェイス。既に馴染んだのか、溶け込んでいるようにも見える。本名は聞いていないが、通称「シャブ」と呼ばれてるらしい。まさか、あの麻薬のアレですか・・・と聞けば、ホントにそれを意味してるらしく、よくしゃべるし、常に「ハイ」な状態で、いつもクスリが入ってるみたいだからだそうだ。さすがの少佐も扱いに手を焼いているらしい。シュヴァルツに志願するだけのことはあって、タダモノではないらしい。 体調不良の為、出来る限り休息に勤める少尉 休み過ぎて、受付とレギュレーションチェックに出遅れたが、それほど時間はかからなかった。並んでいると、どこの国かは分からないが、異国の方々がいる。外人と言う言葉は良くないかもしれないが、チーム名が「東京外人(外国人だったかも?)部隊」と云うそうなので、外人と呼んでも差し支え無さそうだ。彼らは我々(日本人全体の事)より一回り大きく、背も高く、軍装も良く似合う。うらやましい気もするが、さすがに本場モンだから、いかんともし難い。 受付では昨年までのバッジが、首からぶら下げるIDのような形状に変わって大型化し、ASCSでのチームから、所属チーム、部屋番号に至るまで記載されている。特にチーム名は大きくて見やすい。ご丁寧に、加盟している手賀沼条約機構と本来のチーム名のわがまま突撃隊まで併記されている。隊長のIDはパウチッコされているが、自分のはビニール製で赤いシールが貼ってあり、部屋の鍵を渡されるとのこと。責任重大だし、ゲーム中に失くさないか心配だが、上着の下なら大丈夫だろう。テントに戻る前にショップに寄り道するが、例年に比べて店が少ないような気がする。事前に分かっていた事だが、協賛ショップの中に「ファースト」の文字が無かった。この業界の価格破壊の店が来ていないということは、即、購入意欲の減退につながり、ショップの周りにも活気が無い。店が少ないだけでなく、品数も同様。例年、銃が無くても、現地で買い揃える方が安いぐらいのイベントなのに、これには幻滅した輩も多いようだ。わざわざASCSに来る意味が無いという言葉も聞かれた。 昨年より一時間早く開会式。参加マニュアルでも注意書きされていたし、放送でもクドいほど伝えてるので、遅れる人も無く、時間通り。ところが場所はトイレのあるロッジの脇なので少し狭い。参加の募集は500だか600らしいが、見渡すとそれほど多くない。チーム毎の整列で、初めてKチームの面々と顔合わせしてビックリ。DHCは黒服だし、シュヴァルツは今回は英軍ユニット(ゴードン・ハイランダーズというらしい)ということで、民族衣装風だし、お馴染みのべトコンブラザーズ(4人)も居るし、普通の迷彩服の方が少ない気がするほどだ。よくぞこれだけ集まった(集められた?)というぐらい、バラエティーに富んでいる。べトコンブラザーズは動きが良さそうで心強いが、このメンツでちゃんとまとまるのか?と思ったが、リーダーはモッチー大将に決まったので大丈夫だろう。まぁ、モッチー大将に押し付けたような気がしないでもないが、気のせいだと思う。 今回はゲーム毎に弾が支給されるのではなく、事前にチーム毎にまとめて二日分の弾が支給され、リーダーによって各人に分配されているので、ゲーム前の集合時点で弾込めは終わっている。まず1000発入りの袋が配られる。少ないような気もしたが、一人当たり500発分の予備もあるし、結果から言えば、最初の1000発すら最終ゲームまでに使い終わらなかった。昨年まで300発をいちいちゲーム前に小袋で支給され、慌てて弾を込め、ゲームが終わってから余った弾を、また返して・・・という作業が無くなったのは大きい。当然全て統一のバイオ弾だし、250対250のイベントゲームには専用の弾が別に支給されるから、それはそれで安心。また、マーカーも受付のときに赤と黄のPDIの物が支給されている。ゲーム前の作業は、人数確認と陣地決めぐらいになって、これも改善された。 |