第三部 「意外な結果に」 翌日は天気も良く、無事ゲーム出来そうだ。 朝食ぐらいは、と期待をもって向かったが、昨日と同じく、トレーを渡されて、決まった量の食事。 食べ物のことで文句垂れるのは卑しいが、朝飯ぐらいは気持ち良く食べたかった。 テントの様子が気になるので早めにフィールドへ。今朝も変わらず暑い一日。 よく寝たのでへばることは無いと思うが、テントに行くだけで既に汗まみれ。 雨は激しかったが、風が無かったのでテントは無傷。 他のテントなどが水浸しで苦労しているのを見るにつけ、悪いとは思うが優越感にひたれる。 ゲームの方は昨日の残りがそのまま朝の一番に繰り下がっただけで、250対250は進行具合によって実施を判断するとのこと。 第四ゲームは第Uフィールド。昨年、シュヴァルツ対TPOで使ったところで、ここも森林戦。 中を川が流れているほど足場が悪い。森林は左翼に広がり、右翼は森が切れてしまう。 今回も右翼の担当で突撃。 昨年は結構粘れたので頑張れると思ったが、年甲斐も無く、先頭切ってむやみに突撃してしまい、またあっけなくヒット。どうも今年は早くやられすぎる。 戦況は良いようで、敵チームがどんどんセーフティーに出てくる。 戦闘は終了ギリギリまで続き、ホーンが鳴って終了かと思いきや、味方チームが終了直前にフラッグアタックに成功したとのこと! ゲットしたのは残念ながら、TPO連合の人ではなかったが、ゲット数も上回ったため、完全勝利にCチーム全体から歓喜の声、当然、「ビバ・モッチー」の連呼となる。 しかし、ゲットしたのは同盟チームの方なんだけど・・・。 続いて気持ち良く第五ゲームは第Tフィールド。 このゲームに勝っても、昨日の戦績では決勝トーナメントには進めないだろうけど、一縷の希望をもって臨む。 集合するなり、FMが随分せかす。ここはタテに長く、移動し辛いので、 フィールドの下見は早くしてほしいとのこと。 中には開始に間に合わなかったゲームもあったとのことなので、それを聞いてまた焦る。 おかげで開始時刻にかなり余裕をもってスタンバイ出来た。 リーグ戦最後の、同時に公式戦最後のゲームとなるようなので、モッチー大将が気合を入れる。 昨日がボロボロだっただけに、最後は気持ち良く終わりたい。 自分自信も今回はやられっ放しなので、最後のゲームぐらいは敵をゲット、とまでいかずとも最期まで生き残りたい。 今回は敵は遥か遠く、全く姿も気配も無い。 スタートと同時に飛び出しても、いつ敵と遭遇するかわからず、2、3番手ぐらいについて慎重に進む。 起伏は無いはずだが、意外にブッシュに紛れて敵は見えない。 と、向こうが先に見つけたのか、早速弾が飛んでくる。 我等が進んだ左翼は、向こうからは丸見えらしく、正面だけでなく、またも斜め前方からも狙われてるらしい。 中央などより、進みすぎたのかもしれない。 声を上げて、後ろの味方に敵の数を報告し、進攻しようと思ったら、声を上げたことで位置がバレたのか、あっけなくヒットされた。全てのゲームで10分と生き残れないとは、まるで捨て駒のようなものだ。 最前線の歩兵の無駄死にとはこんなものか。 よく考えたら、最前線で叫んだって、後ろの味方にゃ大体お見通しのことだ。 無駄なことをしていた。 すごすごと長い小道を戻り、セーフティーへ。今回も味方は優勢。 日が変わって動きが良くなったのか、単に敵チームとの相性の問題なのか、そんなに戦い方が良くなったとも思えないが、声は出るようになった。 時間が経ってやられて出てくるのは若干相手チームが多いようだ。 そして、終了間際に「ウオォー」と全員突撃のような雄叫びが聞こえた。 どっちが突撃したのかは解らなかったが、後で聞けば相手チームだったとのこと。 捨て身の突撃だったのか、逆にこれで我がチームの勝利が決定的になった。 このゲームもフラッグは取れなかったが、ゲット数で勝利。 この結果、昨日2敗したにもかかわらず、なんとリーグ2位となった。 全然活躍出来なかった自分としては複雑だが、この結果はうれしい。 しかし、リーグ1位でなければ決勝トーナメントには残れないことに変わりは無く、セーフティーに戻って今後の日程の発表を待つ。 気温はぐんぐん上がり、さすがにバテ気味。おそらく250対250はやるだろうとの読みで、体力を温存。 戦い終わってTPO連合も、和気あいあいと写真を撮ったりしてのんびり過ごす。 決勝に残れなかった責任を取るということで、モッチー大将が切腹してみたり、出来あがった写真を見てびっくりしたが、合成写真のためのカットを数枚撮ったり、このメンツでしか出来ないことをやっておく。 決勝に残ったら残ったでうれしいはずだったろうが、体力的に無理だったかもしれず、お祭り用の体力があったかどうか。思えばちょうど良い楽しみ方だったようだ。 |