装具装用報告

BBボトル比較
サバゲを始める時に皆さんもなんとなく入手しているであろうBBボトルですが
近年は発射サイクルの高速化も進んでマガジンの装弾数も大容量化してきているため
果たしてこのBBボトルが最適なのか改めて検証してみるとともに
最近では洗剤ボトルの流用が優秀との噂もありますので併せて比較してみました

まずは今回準備したボトル類をご紹介します

BBボトルは大 中 小の3種類といアレを用意しました
キャップが緑色の大と中がファルコントーイ製でグレーの小はマイクロエース製ですが
我が家のジャンク箱の中でバラバラになっていたものを組み合わせたので
ボトル本体の部分とメーカーが同一なのかはちと怪しいです

 2社の大きな違いはこの注ぎ口先端の形状にあります
左のファルコントーイ製は電動ガンのマガジンの残弾処理に使える便利な形状となってます
ちなみにファルコントーイは会社が現存しているのか不明なのですがボトルの流通在庫はまだあるようです
マイクロエースも本業は鉄道模型でサバ/ミリ系の商品はアリイ時代の名残りのような感じです

は革新的ボトルとして登場したLAYLAX製です
直射日光を遮るために黒い樹脂を採用しているとのことですが
直射日光が当たるような場所に置いていた場合は太陽熱を吸収して高温になりやすく
他のボトルよりもバイオBB弾の劣化を早める恐れがあるので注意が必要です
キャップはフリップ式で紛失する心配がないのがいいですね

までの4種類は市販の洗剤のボトルです
メーカーやブランドは形状から推測してみてくださいな
は100均で買った詰め替え用の洗剤ボトルです

はドリンク用のペットボトルです
このボトルで売っているBB弾もありますね


以上、全10種類のボトルにて各種の検証を行っていきます

まずは基本諸元を表にしました
電車参加組などは少しでも荷物を小さく軽くしたいと考えているでしょうから疎かに出来ない数値です
  A B C D E P
縦 mm Φ71 Φ65 Φ56 Φ74 69 72 72 61 65 Φ67
横 mm 128 158 83 78 65
高さ mm 240 187 123 201 272 230 164 174 224 208
重量 g 55 39 27 65 87 116 69 55 83 26
価格 円 310 200 151 795 525 330 425 375 110 105
小数点以下は四捨五入した実測値ですのでカタログ等の数値とは若干違うかもしれません
価格は2022年7月での各ショップや通販サイトでの平均値となっています
大中小の価格はなんとなく知ってましたがが高額なのが一目瞭然となりましたね
の洗剤ボトルは中身入りの状態での販売価格です
まぁ洗剤は特売などによってかなり変動しますので参考程度と思ってください
Pもドリンクとして購入するでしょうから実質0円と言ってもいいでしょう


まずは各ボトルにどのくらいBB弾が入るのか確認してみましょう
この計測のためだけに1kg=5,000発入りのバイオBB弾を購入しましたよ

容量に関してはキャップを外した状態で容器の口まで摺り切り一杯まで入れた時の数値です(裏画面参照)
家の超精密測定器にて計測した重量から弾数を算出していますが念のため5回計測しての平均値です
容量 A B C D E P
BB弾数 3,750 2,260 970 3,350 5,000 5,000 3,050 2,440 3,700 2,850
は5,000発のBB弾が全て入ってしまったので上限は不明ですが
5,000発以上を一度に入れる機会は少ないと判断してそれ以上の計測は行いませんでした


洗剤系のボトルは本来の使用目的のために大きなキャップがついています
そのため運搬中にBB弾がキャップ内へ逆流してしまうこともあります
各社とも洗剤のタレ防止の形状が施されているため洗剤ならばボトル内へ戻るような構造となっていますが
BB弾は直径6ミリという固形のためだけはボトル内へ戻れない状態となっていましたのでお見せしておきます



BB弾の供給のしやすさこそがBBボトルの肝と言えるはずなのですが
皆さん経験してわかっているのが思ったほどBB弾の流れが良くないことだと思います
確認のため各ボトルの注ぎ口の形状を拡大して載せておきます



まずは大容量マグへの供給にかかるであろう時間を確認します
比較しやすくするために別のボトルへ注ぎ
120g=600発(AK47の多弾数マガジンの容量)に達するまでの時間を測定しました
当然バラつきが発生しますので10回測定の平均値です

注ぎ時間 A B C D E P
16.8 15.4 14.1 22.3 4.4 4.9 31.8 8.8 3.0 3.7
当初の予想通り洗剤ボトル系が圧倒的に早いことが判りましたね
しかし洗剤ボトルでも予想外に苦戦するボトルもありましたので
今度はボトルを1回逆さにすることで出てくるBB弾の数を確認してみました
もちろん10回測定の平均値です
一振り出弾 A B C D E P
BB弾数 31 18 56 37 600 600 22 47 600 600
やはり注ぎ口の形状によって大きな差が出ることが判明しましたよ
は600発を一気に吐き出すことが出来ますが
は上手く流れなかったですね
BBボトル系もちょっと厳しい結果となりました


ボトルからの供給しやすさは大事ですが逆にボトルへの補充のしやすさも見過ごすわけにはいかないでしょう
ボトルの口径や口元までの高さ、重量などから注ぎやすさを5段階評価しておきます
※口径や底面積が大きくて背の低いボトルが注ぎやすい

注ぎやすさ A B C D E P
口径 mm Φ40 Φ40 Φ42 Φ44 Φ40 Φ40 Φ37 Φ35 Φ35 Φ22
高さ mm 199 146 83 166 231 185 127 133 189 205
底面積 ㎠ 28.3 21.2 20.4 28.3 42.2 35.8 42.0 28.4 30.3 21.2
5段階評価 D D D C B A A C C E
BBボトルは底面積が小さくて軽いのが注ぎやすさという点では不利になったようです
逆に底面積が大きい洗剤ボトルは圧倒的に有利でした
は注ぎ口が小さ過ぎてジョウゴのような道具がないと厳しいですね

注意点としての洗剤ボトルは注ぎ口となっているフタに緩み防止の仕掛けがあるので
外す場合にはかなり強い力が必要になります


そしてもうひとつ! ボトル内の残弾数も注意点となります
残弾数の確認しやすさも比較してあります

残弾確認 A B C D E P
○×△ ×
真っ白で一見すると残弾が確認出来ないように見える洗剤ボトルもありますが
元々の使用目的として洗剤の残量が見えるようになっているので残弾もなんとか確認出来ました
下の写真でもガイドラインのあたりにBB弾が見えますね



最後はボトル内のBB弾がすっきりと全部出し切れるのかも気になるところです
約500発を10秒間で全て出せるのかを残弾数で確認しました
これも10回の平均です
出し切り A B C D E P
残弾数 9 10 1 135 2 3 108 19 0 0
BBボトル系は素早く吐き出せるようにボトルを振ったために
残り数発がボトルの中で回転して残ってしまいましたが
回転が収まれば全て落下していきました

Cは明らかに残弾が残る印象がありましたね
参考のために注ぎ口の裏側もお見せしておきます



以上の検証結果からBBボトルとしてのベスト3とワースト3を独断で選出してみました

---ベスト3---
1 E 多弾マガジンやBBローダー等への補給としてはベストと判断しました
大きさも手頃で価格も安く、入手性も悪くありません
100円ショップ等を巡ればもっとお洒落な詰め替えボトルもあるかもしれませんよ
2 A 大容量を希望するなら5000発以上入るこのタイプがいいでしょう
取手も付いているので重くても操作性が良いです
自宅の洗剤ボトルは捨てずに一度使ってみるのもよろしいかと!
3 今回のテストではBBボトル系の評価があまり良くありませんでしたが専用ボトルならではの「電動マガジンの残弾処理」や「ガスブロマガジン下部からの給弾のしやすさ」はやはり捨てきれません
手頃な大きさのを選定しましたがどのサイズも大差なくOKです
購入時は注ぎ口の形状だけは注意しましょう

---ワースト3---
1 高価格の割に弾流れが良くなく、使い勝手の悪さが目立ちましたね
更に残弾確認が全く出来ないとか ここまで評価が悪くなるとは予想外でした
魅力はワンタッチキャップくらいかな
2 C BBボトルと同じくらい弾流れが悪かったです
これでは洗剤ボトルを使う意味がありません
洗剤ボトルを流用する場合には注ぎ口の形状に注意しましょう
3 P 今回の評価項目では好成績だったのですがBB弾を補充する手間の面倒さが圧倒的に印象に残りました
補充専用のジョウゴや給弾口などを準備すれば上位に入れる実力ですがそれだとコストがかかり過ぎてしまうのが辛いところです

今回の評価報告はいかがでしたかな?
少しの工夫でBB弾の供給も楽になりそうですので
これからも色々と検証していく・・・   かもしれません

以上、皆様のサバゲライフの参考になれば幸いです

2022/08/09
報告者:サカモト隊長